Tag Archives: 性転換

天災と天才

「これが殺生石かー」 じーっと見つめるアシュレイ。 彼女の視線の先には巨大な岩が鎮座している。 その岩からは有毒な瘴気が吹き出し、生物や植物… (more…)

終わりの始まり

「で、妙神山に連れてきたというわけか」 斉天大聖は呆れた顔で告げた。 彼の前にはアシュレイと玉藻。 ただし、玉藻は狐形態で横たわり、その腹に… (more…)

激しい温度差

「馬鹿な……五芒星多重結界が抜かれるなど!」 グレゴールは窓から外を眺め、遠くに見える惨状に思わず怒鳴った。 想定されていた悪魔達では彼が教… (more…)

彼女は悪魔である

 2匹の獣がお互いに睨み合っていた。 片やケルベロス、片や白面金毛九尾の狐。 東西妖怪をある意味代表している両者は一歩も譲らない。 2匹の間… (more…)

人間達の存在理由

「人間について?」 エシュタルの言葉にエヴァンジェリンは頷く。 加速空間で早100年、ようやく基礎が終わった彼女はある日、教師役のエシュタル… (more…)

色々と駄目な話

「地上侵攻? 駄目や」 サッちゃんはアシュレイの言葉に即答した。 むーっと膨れる彼女。 だが、サッちゃんとしても譲れない部分はある。「サッち… (more…)

それぞれの前進

 ある日、アシュレイは悩んでいた。 エヴァンジェリンの修行は順調で、現実空間でもうすぐ1年、加速空間だと8760年が経過する。 エシュタルか… (more…)

暇な連中の集い

「……最近暇だな」「ああ……」 シルヴィアとベアトリクスはサロンで紅茶を飲みつつ、暇を持て余していた。 基本的にこの2人は戦闘要員なので、ハ… (more…)

好き者同士

 アシュレイは自室で怪しげな笑みを浮かべていた。 彼女のスカートの中ではシルヴィアが顔を埋めて怪しげなことをしているが、アシュレイは気にしな… (more…)

そのとき歴史が動いた

 フレイヤとの一件以後、アシュレイは週に数回は彼女と密会しつつ、これまで放ったらかしであった従者達との時間を増やすことにした。 基本、自分の… (more…)

目覚めるエヴァンジェリン

 エヴァンジェリンとレイチェルはぐったりと床に倒れていた。 2人の前には棍を持った斉天大聖の姿。 「今日はこれくらいかのぅ……しっかり休むの… (more…)

乖離する史実

 アシュレイは珍しく人間と関わろうとしていた。 妙神山でレイチェルとエヴァンジェリンの顔を見つつ、フレイヤと密会。 その後に気分がいいから、… (more…)

我が名は……明日菜?

 松平郷を後にしたアシュレイはそのまま地獄に帰ることはせず、どうせならと日本観光を敢行した。 地獄に帰ったところで暇だからしょうがない。 こ… (more…)

忍びの里にて

 天ヶ崎千奈の朝は早い。 彼女は鶏が鳴くより早く起きだし、身を清め、瞑想を行う。 頑張る彼女とは裏腹に、我らがアシュレイは布団でぐーすか寝て… (more…)

狗族の里にて

「あーだるー……歩くのめんどくさー」 だらけきった顔のアシュレイはふよふよと宙を浮かびながら、ゆっくりと進んでいた。 彼女の後ろからは千奈が… (more…)

とある忌み子の理不尽な話

「暇なんだけども」 そう呟くアシュレイ。 彼女の周りにはちょっとした人だかりができている。 狗族の里の時と同じように、彼女は好奇の視線に晒さ… (more…)

静かな一時

 7月初旬のある日の、太陽が沈みかけた夕暮れ時。 天ヶ崎家の庭に鞠をつく音と共に歌声が響く。「まるたけえびすにおしおいけ」「あねさんろっかく… (more…)

やってきた者、去る者

 7月も終わりに迫ったある日、天ヶ崎家に1人の少年がやってきた。 彼の気配を感じ取ったアシュレイが応対に出、彼を客室に通す。 その際、須臾と… (more…)

魔王退治への片道切符

「うーん……」 アシュレイは悩んでいた。 何かが足りない、と。 天ヶ崎家の居間に寝転がり、彼女はひたすら足りない何かを探していた。 時折、風… (more…)

復讐の始まり

「ふはははは!」 エヴァンジェリンは笑っていた。 そんな彼女にやれやれ、と溜息を吐く緑髪の小柄な少女がいた。 時はあっという間に過ぎ去り、年… (more…)

我慢できなかった彼女

 ある日、アシュレイはエヴァンジェリンを呼び出した。 彼女が呼び出した場所は天ヶ崎家……ではなく、地獄にある城の彼女の寝室だ。 エヴァンジェ… (more…)

変わらない彼女達

 アシュレイがエヴァンジェリンを食べた後、2人の関係に変化があった。 彼女達は妙に仲が良くなったのだ。 それも当然なのかもしれない。 彼女達… (more…)

新たなる者達

 ニジは応接室でそわそわしていた。 そんな姉とは裏腹に妹のザジは平然としている。 ニジはこれからザジをアシュレイに紹介する。 いきなり大変な… (more…)

忙しない彼女と陰陽師

「……おお」 アシュレイはあるものを見つけ、思わず声を上げてしまう。 里帰りしていた彼女はつい数日前に地上に戻ってきたが、京都にそのまま向か… (more…)

捨てられた者達の復讐劇

 エヴァンジェリンは見つめる。 天空にある紅い満月を。 エヴァンジェリンは見つめる。 眼下にいる自らの軍勢を。 月明かりに照らされる、反射す… (more…)

似たもの同士

 エヴァンジェリンが地上侵攻を開始して早数年。 彼女は予定通りに東を攻め、ロシアの大地に乱立していた諸王国を滅ぼした後、バクーを完全に占領し… (more…)

彼の名は……!

 外から聞こえる蝉の声。 風に吹かれ、涼しげな音を奏でる風鈴。 初夏の日差しを簾が遮り、アシュレイは天ヶ崎家の居間にてエヴァンジェリンからの… (more…)

超バランスブレイカー

 エヴァンジェリンは教皇領――現在でいうバチカン市国にやってきていた。 アヴィニョン捕囚により、権威を失ったかに見えたが、それも昔のこと。 … (more…)

彼女達はニート剣士ですか?

  アシュレイは不満であった。 何が不満かというと、闇の福音計画が一向に進まないことに。 仕方がないのでテコ入れの為に彼女は紅葉の護衛を暇を… (more…)

露になった恐るべき計画

「犯人は彼女だ」 ウリエルは険しい表情でそう告げた。 その言葉にラファエルは僅かに眉をひそめる。 信仰とは神族にとって力である。 だが、最近… (more…)

苦労する者達

「……拙者、運が悪かったのでござるかな」 そう愚痴りつつ、天井にへばりついているのは長瀬桔梗。 彼女は近衛紅葉暗殺にやってきたものの、何だか… (more…)

いつも通りの彼女

 アシュレイは京都には戻らず、まだ地獄にいた。 彼女にはやることが幾つかあったのだ。 桔梗をアシュレイはさっさと転移魔法で地上へと戻したこと… (more…)

悪魔らしい話し合い

 地獄にて必要なことを済ませたアシュレイは京都へと戻っていた。 彼女はシルヴィアとベアトリクスから特に何もなかった、という報告をそこで受ける… (more…)

全ては彼女の思惑通り

「随分と思い切ったことをされたものだ」 テレジアは上がってきた書類を見つつ、アシュレイがやったことについて素直に感想を述べた。 近衛明日香は… (more…)

恐怖公の怖いもの

「まあ、妥当な判断かしらね」 神界からの今回の一件に対してのケジメとしての要請、それをサッちゃんは受け、アシュレイもまた受けた。 その要請と… (more…)

全ては我が欲の為に

 ある日、アシュレイは居城で客を迎えていた。 客といっても、サタンやベルゼブブなどの魔王連中ではない。 その客は単純な力ではそこらの下級魔族… (more…)

堕ちた乙女

 夜の草原を少女は歩いていた。 今年で13となった彼女はこれが夢である、と朧気ながら気がついていた。 彼女の記憶は確かに自室のベッドで寝たと… (more…)

反則的な人類

「よろしいのですか?」 フェイトは問いかけた。 今、彼は拠点としている墓守り人の宮殿ではなく、ウェスペルタティア王国の宮殿の一角にいた。 そ… (more…)

首都の真ん中で、呪文を放つ

 メセンブリーナ連合の首都メガロメセンブリア。 その中心街から少し離れたとあるビルの最上階に彼らは集まっていた。「有史以来、悪魔というのは異… (more…)

秘密会合

 1982年6月――日本 横須賀 午後22時 日本海軍御用達料亭である魚勝。 海軍関係者からはフィッシュと呼ばれ、パインと呼ばれる小松と共に… (more…)

悪魔の鑑

「あーあーあー!」 叫びつつ、彼女は頭を掻きむしる。 するとその長い黒髪がよく揺れる。「アシュ様の使い魔使いの荒さは何とかならないの!?」 … (more…)

計画通り

「そろそろ頃合いかのぅ」 ウェスペルタティア王国の王都オスティア。 そこにあるホテルのバルコニーでゼクトは1人、夜空を見上げながら呟いた。 … (more…)

気高い女王の末路

「あらあら、先客がいらっしゃるようね」 アシュレイはにこやかに笑いながら、アリカの髪を掴んでいる元老院議員に声を掛けた。 すると彼は何者だ、… (more…)

駄目駄目な紳士達

「静かなところだ」 ヘルマンは眼下に見える村を見下ろしながら、そう呟いた。 つい数日前に下ったアシュレイからの勅命。 それはウェールズにいる… (more…)

堕ちる者、変わる者

 ネギ襲撃失敗からしばらく経った後、アシュレイは麻帆良にいた。 その理由は学園長の近右衛門と会合の為であったが、それも既に終わり今のアシュレ… (more…)

映画監督アシュタロス

 アシュレイは玉座に座ってネギの様子をディスプレイで見ていた。   麻帆良学園の図書館島地下に設けられた秘密修行場でネギはアルビレオにしごか… (more…)

次代の守護者達

「ふぅ……」 ゆっくりと彼女は息を吐き出した。 今年で15歳となる彼女は若輩の身ながら、既に熟練の陰陽師達からも実力において一目置かれていた… (more…)

危険日

 アシュレイは言うまでもないが、温厚な性格ではない。 だからといって常に不機嫌であるかというとそうでもない。 しかし原因がなく、ただ何となく… (more…)

聡明であるが故に

「全く、何で私が地上になんぞ行かねばならんのだ」 エヴァンジェリンは憤慨していた。「アシュ様に直接言えばいい」 対するフェイトは至極当然な言… (more…)

彼女の傷の理由

 近衛詠春は難しい顔をしていた。 彼の目の前にはつい先ほど、やってきた憑きものが憑いた少女がその背中を露にしている。 少女の綺麗な背中には異… (more…)