Categotry Archives: 第999章 肉欲の宴

親子丼

 アシュレイは魔族であり吸血鬼であり淫魔である。
 多種多様な属性を持っている彼女は当然、人間と同じ体の構造であるわけがない。
 彼女が両性具有であることがその最たるものだ。
 
 そして、そんな彼女の性格はというと、欲深く、傲慢で自己中心的であり、なおかつ顕示欲も中々にある。
 典型的なお近づきになりたくない人物であるが、加速空間も含めて億単位の年月を悪魔として過ごせばどんな人間であっても、そうなることは間違いないだろう。
 とはいえ、彼女は自らの立ち位置を正確に理解していた。

 すなわち、悪魔とは嫌われてなんぼの職業……というよりか、種族である。
 つまり、自分の欲望通りに好き勝手やってれば勝手に嫌われて恐れられて、そして自分の力もまた上がる、と。
 彼女は赤の他人に嫌われた程度で悲しくなるような心は持っていなかった。
 むしろ、嫌う相手を力で屈服させるのは中々に美味しいシチュエーションである、とすら思っていた。
 

 さて、そんなアシュレイであるが、彼女は今、自室で自慰に耽っていた。
 彼女とて1人でやりたいときもある。



 豪華な天蓋付きベッド。
 ふかふかとしていて、それでいて巨大なそのベッドの上でアシュレイは1人、自らの男性器を愛撫していた。


「あっ……ん……」

 口から溢れ出る喘ぎ声。
 端整な、それこそ神々が造ったと言っても過言ではない程に美しいアシュレイの喘ぐ姿はたとえ淫魔であっても、我を失う程に興奮させてしまうだろう。
 
 アシュレイは愛撫をやめ、自らの竿をゆっくりと観察する。
 一般に包茎であるのは恥ずかしいとされる。
 だが、彼女は敢えてそうであった。
 何故ならば、皮を剥かれるときのあの何とも言えないむず痒さ、それがとても心地良いと感じたからだ。
 また、他者のそれを剥くときのあの顔。
 それもまた彼女の好みであったが故に、配下の者達が生やしたりするときは包茎とさせていた。
 また、アシュレイの男性器のサイズは中々に太く、大きい。
 突っ込めば子宮の中に届き、子宮壁をガンガン突き上げることもできる。
 人間相手にそんなことをやっては女性器が傷んでしまうが、人外なので大丈夫だ。



 ともあれ、アシュレイは再び自らのものの根元を掴み、ゆっくりと擦る。
 こみ上げる快感に思わず舌を出し、口で犬のように息をしてしまう。

 男性器を弄るだけに飽きたらず、彼女のもう一方の手は自らの女性器へと伸びる。
 アシュレイは自らの姿を見ようと、ベッドの傍に姿見を召喚する。
 ただのガラスでは魔物である彼女の姿は映らないが故の特殊な魔法の掛けられたミスリル銀製だ。

 体を起こし、股を大きく広げ、全ての性器を曝け出す。
 鏡に映る自らの姿にアシュレイはますます興奮する。
 彼女の膣口からは既にとめどなく愛液が流れ、その先端部分からは我慢汁がとめどなく流れ出ていた。
 そして、彼女の玉袋はパンパンに膨れ、精子を溜め込んでいた。
 
 アシュレイの男性器に関していえば何度射精しても衰えることを知らず、その精液は濃厚でかつ量も凄まじい。
 そして、女性器に関しては最高の締まりでありながら、膣内部は熱く膨大な数のヒダが脈動し、捕らえた獲物を一瞬で射精へと導く。

 アシュレイは敢えて竿を弄るのをやめ、自らの乳房へと手を伸ばす。
 彼女の使い魔には巨乳や爆乳も多いが、アシュレイ自身も巨乳といえる程度の大きさだ。
 そして、その形、弾力、手触りはどれをとっても最高だ。
 
 淡い桜色の乳首は左右両方共、既に硬く勃起し、彼女の興奮度合いを示している。
 アシュレイは自らの乳房を片手で揉みしだき、膣口と、そして玉袋に隠れた形となっているクリトリスを指で弄る。

 こみ上げる女としての……否、雌としての快感。
 そして、それに反応したかのように彼女の雄の部分がよりその硬さを増す。

 アシュレイの端整な顔は既に快楽に染まり、潤んだ瞳、開いた口から出ている舌、垂れる涎。
 もし彼女以外の誰かがこの場にいたならば、すぐさまに飛びかかって犯しにかかるだろうことは間違いない。

 アシュレイは手が足りないと感じた。
 彼女は弄りたい箇所が幾つもある。
 両胸、竿、クリトリス、膣、尻穴。
 
 最後にある尻穴――アナルもまたアシュレイは開発済みであった。
 元々、排泄器官であるそこは淫魔にとっては子を孕むことこそできないが、第二の膣。
 無論、排泄器官としても使用できる。

 淫魔は体全てが性感帯。
 もっといえば腋の下や足の裏などそういった部分を舐めたりしたいアシュレイだが、さすがにそれは無理がある。

 ともあれ、腕2本では到底足りないことは確か。
 しかし、彼女はまずは敢えて何もせずに2本の腕で達することにする。
 他の部位を弄られず、焦らされているというのもまたいいものだ。

 そうと決まれば後は早い。
 アシュレイは己の竿の根元を握り、思いっきりこすり上げる。
 彼女が手を上下させる度に先端部の皮がめくれ、隠れていた亀頭が顔をみせる。
 むず痒さとそして刺激によってこみ上げる射精感。
 
 そして、彼女は自らの膣の愛撫も忘れてはいない。
 中指と薬指で膣内をまさぐり、人差し指でクリトリスを弄る。
 膣は指であっても容赦しない。
 きつく締まり、吸いついてくる。

 指を犯されている。
 そう言ったほうが正確であった。
 しかし、彼女はその最高の締まりと吸いつきを物ともせずに乱暴に自らの膣を弄る。
 人間であれば爪などで傷ついてしまうだろう程の、過激な動き。
 そして、それほどに乱暴な方がアシュレイにとってはちょうど良かった。

「い、くぅ……!」

 こみ上げる2つの感覚。
 屹立した陰茎からくる射精感、きつく締まりながらも愛液を隙間から流れ続けさせる膣。からくる絶頂感。
 それらは重なり合い、人間では味わえぬ最高の快楽をアシュレイにもたらす。

「あぁ……」

 気の抜けたような声。
 迸る白濁とした液体。
 びくびくと体を痙攣させ、アシュレイは大きく息を吐いた。

 無限の性欲を誇る彼女といえど、1人でやっているときは一発射精し、絶頂に達したらやはり賢者のように穏やかになるものだ。 

「んー」

 どうしたもんか、とベッドに寝転がる。
 このまま1人でやるのもいいが、やはり相手が欲しいと彼女は素直に思った。

 アシュレイは魔族に成り立ての最初期を除けば相手に困ったことはない。
 彼女が呼べばたちまち淫魔やら使い魔やらその他大勢の連中が現れるだろう。
 部下は多く、またアシュレイ自身も多くの種族を作り出している。
 1000万以上の、彼女に喜んで股を開く女が存在した。

 しばし考え、アシュレイは彼女を呼ぶことにした。
 お気に入りの1人であり、淫魔の実質的な纏め役を任せている彼女だ。
 エロさもテクニックも淫魔の中では最高クラス。

 念話でアシュレイは呼ぶ。
 リリスを。

 返事はすぐに返ってきて、勿論OKであった。
 そして、それから1秒と経たずに部屋の扉がノックされ、アシュレイが許可を出せば入ってきたのは予想通りのリリス。
 美しい銀色の髪、その紅い瞳は期待に染まり、白い肌は興奮からかやや朱に染まっている。
 そして、もっとも分かりやすいのは彼女の乳房であった。
 淫魔の服装というのは基本的には黒いビキニのようなものである。
 これはこれで合理的な理由があり、いつでもどこでも獲物を誘惑し、獲物を食べる為であった。
 いちいち服なんぞ着ていられない、かといって裸では少し恥ずかしい、という淫魔達の事情があったりする。

 ともあれ、そのビキニもどきの衣服は乳首がどうなっているかが実によく分かる。
 アシュレイはしっかりと見た。
 その乳首が勃起していることを。
 またアシュレイは発見した。
 その股から透明な液体がその白い太ももを伝っていることを。

 アシュレイは嗜虐的な笑みを浮かべる。
 
「リリス、見せなさい」

 彼女がそう言えば、リリスはこくりと頷き、自らを纏うビキニもどきを脱ぎ捨てる。
 次に彼女はアシュレイとは反対側を向いて四つん這いになり、尻を高く突き上げた。
 そして、ゆっくりと両手を後ろへ回し、膣口と肛門に指を入れ、押し広げる。
 どちらもひくひくと痙攣し、それぞれ愛液を垂らしている。
 リリスは何千何万という肉棒をその至るところで咥え、味わってきた。
 だが、彼女の秘部は全て綺麗なサーモンピンク。
 人間ではあるまいし、黒くなったり緩くなったりするということはない。

 やがてリリスが問いかける。

「アシュ様……今日は処女でする?」
「そうして頂戴」

 アシュレイの答えにリリスはすぐさま処女膜を再生させる。
 再生能力あるいは復元能力がある種族では膜もまた自分の意思で再生できる。
 実質的に永遠の処女だ。

 アシュレイはいきなり突っ込む、というようなことはせずにまずじっくりとその背中を観察する。
 シミひとつない白く、綺麗な背中。
 そして、そこから生えているコウモリのような黒い翼。

 アシュレイはそっとその片方の翼の根元に口をつけ、舌でゆっくりと舐める。
 ぴちゃぴちゃと響く水音。

 リリスは体を僅かに震わせ、息を荒くする。
 彼女の手は未だに膣口と肛門を広げたままだ。

 もう一方の翼の根元も舐めた後、アシュレイはゆっくりと舌を上へと動かしていく。
 肩甲骨を丁寧に舐め上げ、その白いうなじに口付けし、長い銀髪に顔をつけ、その匂いを嗅ぐ。
 鼻孔に広がるリリスの淫らな匂いにアシュレイの雄が反応し、より怒張する。

 リリスは悩ましげな声を上げ、主人であるアシュレイのされるがままだ。

 髪を堪能したアシュレイは次に耳に目をつけた。
 舌を耳の穴の上に置き、舌先でぐりぐりとねじ込むようにしてやれば、リリスは喘ぎ声を大きくあげる。

「この穴に突っ込んでもいいわね……」

 厭らしい笑みを浮かべ、そう言うアシュレイ。
 彼女は舌で弄った耳とは反対側の耳を指で弄る。

「どこでも……入れて……」

 懇願するようにリリスは言った。
 極論してしまえば、眼球目掛けて突っ込み、脳を直接かき回しても感じてしまうのが淫魔だ。
 猟奇プレイにも最適であり、事実アシュレイもそれを多くの淫魔――無論、淫魔以外にも――やっている。

 アシュレイはリリスの様子に満足しつつ、その口を大きく開けさせた。
 そして、彼女はリリスの頭を両手でしっかりと握り、滾った陰茎をその口に突っ込んだ。

 大きく、そして太いアシュレイのそれをリリスは難なく咥え込む。
 彼女が舌で、あるいは自ら動いて奉仕するよりも早く、アシュレイは腰を動かした。

 ずぼ、ずぼ、という卑猥な音が室内に響き渡る。

 リリスのことなど考えないアシュレイの1人プレイ。
 アシュレイは今、リリスをちょうどいいオナホールと認識していた。
 今の彼女はそういうサディスティックな気分であった。
 そして、そうされたリリスは喉の奥に突っ込まれ、そこを亀頭でこすられる度に体をびくびくと震わせていた。
 彼女の表情は実に淫らであり、モノのように扱われることに快楽を感じているのは明らかであった。



 やがてアシュレイは射精が近いことを感じ、ぐい、と体を押し付け、最奥へと亀頭を持っていく。
 迸る白濁とした精液。
 それをリリスは一滴もこぼすまい、と必死に嚥下していく。


 全て飲み終えたのを確認したアシュレイは口から陰茎を引っこ抜き、それをリリスの頬に当てる。
 すると彼女は愛しそうにそれに頬ずりしてきた。
 程良く汗ばんだ頬の感触は心地良く、アシュレイはお礼としてリリスの頭を撫でる。
 リリスは顔を上げて満面の笑み。
 アシュレイが何か言うよりも早く、彼女はかぷっとアシュレイの陰茎を口いっぱいに咥え込んだ。
 既に2発出したが、まだ始まりに過ぎない。


 まず、リリスは亀頭の部分に舌をあて、その穴を優しく丁寧に舐める。
 先ほど突っ込んだことで既に剥けていたそこはとても敏感だ。

 アシュレイは体をびくびくと震わせ、喘ぎ声を微かに上げてしまう。
 その反応にリリスは口をすぼめて思いっきり吸う。
 じゅるじゅる、というものではなく、じゅーっという音が木霊する。

 たっぷり吸った後、リリスは亀頭を喉にあて、首を上下に動かして刺激を与えつつ、竿の部分を舌で愛撫する。
 
 背筋を走る快感にアシュレイはリリスの頭を掴み、荒々しく首を前後に動かす。
 それを予期していたリリスは逆らうことなく、アシュレイに身を任せる。



 やがてアシュレイはリリスの口内へ2度目の精を放つ。
 さすがの彼女も、リリスの不意の責めには耐え切れない。

 とはいえ、これでアシュレイが満足する筈もない。
 そして、リリスもまたそうだ。
 彼女が未だに広げている膣と肛門からはとめどなく愛液が流れ続けている。




「リリス、どこに入れて、どうして欲しい?」

 敢えてアシュレイは聞いてみた。
 するとリリスは体を動かし、尻の方をアシュレイに向けると一度、両穴から指を引いた。
 その際、白い指から、愛液がポタポタと垂れる。
 リリスはそれに構わず、ゆっくりと膣口を広げる。
 勿論、処女膜を破らぬように注意して。

 膣口から少しだけ奥の方にその膜はあり、小指の先程の穴が真ん中に空いている。

「アシュ様……私の、リリスの膣に……いえ、子宮にアシュ様の男根を突き入れて、射精してください。リリスの卵子が……アシュ様の精子を欲しがっています……」

 ひくひくと膣口がリリスの言葉にあわせて痙攣し、とろとろと愛液は処女膜を超えて染み出している。

 リリスの言葉にアシュレイは溜息を吐く。

「最近、淫魔は皆、私の子を孕みたいみたいね」
「ええ……立派な、アシュ様の為の淫魔として育てたいの」

 何だか妙な願望があるらしいが、それはさておきアシュレイはゆっくりとリリスの膣口に顔をつけた。
 そして、思いっきりその匂いを嗅ぐ。
 くらくらとするような濃厚な雌の匂い。
 そのまま、アシュレイはリリスの横っ腹から手を入れ、彼女のクリトリスを思いっきり摘んだ。

 リリスの絶叫が響き渡る。

 ぷしゃぁっと勢い良く膣から愛液が吹き出し、そして尿道からも尿が勢い良く吹き出した。
 ゆっくりとアシュレイは膣口から顔を離し、手を引きぬいた。
 黄金色のリリスの尿はアシュレイの白い指に程よい色合いを添えている。

 アシュレイは躊躇いなく、指についた尿を舐めとり、口内に広がる甘い味に舌鼓を打つ。

「淫魔の」

 そう切り出しつつ、アシュレイは痙攣しているリリスを仰向けに寝かせ、勃起しているクリトリスと尿道付近に顔を近づける。
 黄金色の尿はとめどなく流れ出ている。

「体液は勿論、排泄物も全て強力な媚薬。人間のそれとは全く違う」

 そう言い、顔を埋め、尿を思いっきり吸った。
 ちょうどクリトリスも刺激され、リリスの体は魚のようにはねる。

 ある程度吸ったアシュレイは顔を離し、再び口を開く。

「私のものは勿論、あなたなどの上級淫魔クラスのものは少し舐めただけで人間なら発狂しちゃうでしょうね」

 もっとも、とアシュレイは続ける。

「私にとっては程良く興奮させてくれる程度でしかないわ」

 そう言い、彼女はゆっくりと尿道に亀頭をあてがう。
 小さな穴は一見、とてもではないが入りそうにない。
 無理に入れれば裂けてしまうかのようにみえる。

「まずはここをかき回しましょう」

 アシュレイはゆっくりと尿道へと陰茎を押し込んでいく。
 すると尿道はずぶずぶとアシュレイのものを咥え込んでいき、あっという間に全てを飲み込んでしまった。

「淫魔は便利よね。こんな小さな穴でも、まるで伸縮自在のゴムみたいに簡単に入るんだから。それでいて締まりは最高なんてね……」

 ああ、と声を上げるリリス。
 その顔は快楽に染まっていた。

「ああ、暖かい」

 アシュレイは妖艶に笑い、そう言った。
 膀胱へと到達した陰茎はその中に残っていた尿を外へ出させない。

「あ、あしゅさま……かきまわしてぇ……」

 リリスの懇願にアシュレイは鷹揚に頷き、まずは小手調べとゆっくりと腰を引いていき、尿道口から亀頭が出るか出ないかというぎりぎりのところで止める。
 そして次の瞬間、一気に腰を打ち付けた。

 ぼこっとリリスの下腹部が膨らみ、彼女はエビのように反り返る。
 その反応に満足し、アシュレイは腰を動かし始める。

 ゆっくり引き、一気に突く。
 突かれる度にリリスの膀胱は押し上げられ、体中に電流が走る程の快楽となる。

 アシュレイがその顔を見れば、リリスの口は半開きで、そこから涎が流れ落ち、白目を剥いていた。
 しかし、リリスはそれでもアシュレイに抱きついてきた。
 両手両足を絡め、なおかつ自ら腰も振る。
 その口からは奇声が零れ出た。

 ぬちょぬちょ、と水音が響く。
 アシュレイの陰茎は容赦なく膀胱を突き、リリスの願い通りにその中をかき回す。

 リリスはそろそろ達しそうなのか、腰の動きがより速くなりつつあった。
 その腰使いはさすが淫魔というべきか、熟練の娼婦といえどもできないような、絶妙なもの。
 アシュレイもまた両手を背中にしっかりと回し、リリスの動きにあわせて腰を動かす。
 
 やがて高ぶる射精前特有の感覚。
 アシュレイは射精間近だと分かるやいなや、リリスの動きに合わせずに思いっきり腰を突き、膀胱を今まで以上により突き上げた。
 それと同時にアシュレイは射精し、リリスもまた達した。
 アシュレイはともかくとして、リリスはこれ以上ないほどの嬌声を上げ、ぐったりとしてしまう。

「あしゅさまのせーしが……いっぱいでてる……」

 途切れ途切れに聞こえたそんな声。
 アシュレイはすぐさま念話でもってリリムを呼びつける。
 あることをさせる為に、だ。

「リリス、漏らすんじゃないわよ」

 アシュレイがそう言えば、蕩けた顔ながらも尿道口をしっかりと締め付け始めるリリス。
 その様に満足し、アシュレイは己のものをそこから引きぬいた。
 僅かに黄ばんだ液体が零れるが、許容範囲。
 そしてアシュレイがベッドに腰掛けた、ちょうどそのときドアを叩く音。
 許可を出せば、入ってきたのはリリム。
 彼女は母親とアシュレイの痴態を見ても、表情を変えない。
 だが、アシュレイには既に彼女が興奮していることがよくわかった。

 リリスが入ってきた時と同じような感じであった為だ。
 すなわち、その乳首は勃起し、愛液が太ももを伝っている。

「リリム、リリスのおしっこを飲んで上げなさい」

 リリスと比べれば生真面目なリリム。
 彼女は躊躇なく頷き、リリスの股間に顔を埋める。
 ただ飲むだけではなく、リリムはそのままリリスのクリトリスを舌で愛撫し始めた。
 たちまちのうちに喘ぎ声を上げ始めるリリスは我慢をやめた。

 流れだしたものにリリムはすぐに反応し、尿道口に口をつけて思いっきり吸い上げる。
 音をなるべく大きく立てながら。

 実母の尿を飲む実娘。
 その光景にアシュレイはその男根をより固くし、ついでとばかりにリリスの顔に両足を乗っけてみた。
 すぐにリリスは舌で舐め始める。
 時折、零れる声はおいしいおいしい、と聞こえてくる。


 対するリリムは尿と精液のブレンドされたものに舌鼓を打っていた。
 もっともっと、と彼女はリリスの両脇腹あたりを両手でしっかりと持ち、より一層、顔を埋め、尿道へと舌を入れる。
 母親の雌としての匂いがリリムの頭を侵食し、彼女の性欲を際限なく高ぶらせていく。

 やがて全て飲み終えたリリムは切なそうに顔を上げ、アシュレイを見た。
 その表情にくらっときた彼女はリリスの顔から足をどけ、告げる。

「ねぇ、2人でどうして欲しいか、言ってみなさい。少し待っていてあげるから」

 期待と興奮が入り混じった表情でそう言われた2人はすぐにその意図を掴んだ。

「リリム……私にも頂戴……」

 リリスが言えば、リリムは躊躇いなく彼女の唇に口付けし、そのまま舌を絡ませる。
 リリムの口内には飲んだもの後味が残っている。

 2人の淫魔のディープキス。
 見るもの全てを虜にしてしまう程に激しく、それでいて妖艶。


 10分程、そうしていた2人はやがて離れ、2人揃って四つん這いになり、尻を高く突き上げ、その膣口を指で広げた。
 どちらも既に愛液が洪水を起こしており、大変な状態だ。
 また、アシュレイはリリムの処女膜を発見する。
 どうやら来る際に再生させたらしい。

「アシュ様、どうか私達にその精をください……」

 リリムが言った。

「アシュ様のおちんちんでずぼずぼおまんこして……」

 リリスが言った。
 リリムと比べたら、そこらの娼婦のような程度の低い言い方だ。
 だが、それもまたよし。

とはいえ、ここで素直にやるのも嫌なので、アシュレイは意地悪く、問いかけてみた。

「どっちに先に入れようかしら……?」
「私のおまんこの方がアシュ様のおちんちん欲しがってるのぉ……だから入れてぇ……」

 リリスがいち早く反応し、膣口をより広げてみせる。
 処女膜が破れるぎりぎり程度に。
 鷹揚に頷きつつ、アシュレイはリリムへと視線を向ける。
 その視線を受け、リリムは潤んだ瞳でアシュレイを見つめつつ、ゆっくりと喋りだす。

「アシュ様のその陰茎を私の膣は根元まで包みこみ、膣壁を動かし、膣口と子宮口を締めたり緩めたりし、さらにその先端は私の子宮壁を存分に抉り、その精子を子宮に放って欲しいです」

 ふむふむ、とアシュレイは数度頷く。
 中々に甲乙付けがたい。
 というわけで、どちらが突っ込んだ方を羨ましがるか考え……彼女は結論を出した。

 アシュレイはリリムの尻の前に立ち、その膣口に亀頭をあてがった。
 リリムは何も言わないが、その体は期待に震えている。
 
 そして、アシュレイは一気に陰茎をリリムの中へと突き入れた。
 処女膜は一瞬で破れ、膣壁を抉り、亀頭は子宮口にそれ以上の侵入を阻止されてしまう。
 だが、それもまたアシュレイは計算済み。
 彼女はリリムの背中から両手を回す。

「リリス、リリムのクリトリスを慰めてあげなさい」

 選ばれなかったリリスは今にも泣きそうな顔であったが、それでもアシュレイの指示に逆らえる筈もない。
 彼女はリリムの体の下に潜り込み、両手を背中へと回してしっかりと顔を固定する。

「リリム、リリスのものを慰めてあげなさい」

 その指示にすぐさまリリムは了解し、リリスの股間に顔を埋める。
 ちょうどいいシックスナインの体勢だ。

 さらにアシュレイはリリスとリリムにそれぞれ個別に念話でとある指示を出した後、一度腰を引き、亀頭が膣から出るか出ないか程度までもっていく。
 そして、彼女はより力を込めて突き入れた。
 その勢いは子宮口を無理矢理押し広げ、たちまちのうちに子宮壁を突き、子宮そのものを上へと押し上げる。
 リリムは体を跳ね上げ、子宮が突き上げられたことで膀胱もまた突き上げられ、その衝撃により尿を勢い良く噴射させる。
 そして、その尿をただちにリリスはその口内へと収めていく。

 アシュレイはリリスのときと同じように、リリムの状況など一切考えず、ひたすらに腰を打ち付ける。
 リリムはリリスのクリトリスを愛撫する暇などなく、与えられる快楽にただただ雌の鳴き声を上げるだけ。
 だが、それでも淫魔の本能として、彼女はアシュレイの男根から精をもらうべく、膣口と子宮口で締め上げ、その膣壁を動かし、射精を促す。

 しかし、アシュレイは並ではない。
 彼女はリリムの膣と子宮の調子に笑みをこぼしつつ、より激しく腰を動かす。
 普通の人間ならば突っ込んだ瞬間に強制的に連続射精させられてもおかしくないような快楽の中で。
 先ほどのリリスの口淫の際はすぐに放ってしまったが、最初のうちは精が出やすい。
 ちょっとした刺激ですぐに出てしまう。

 アシュレイの本領発揮は数発抜いた後からだ。
 彼女はもっとリリムを味わおうと、胸をその背中に押し付け、その手をリリムの両胸へと回す。
 リリムにリリスのものを慰める余裕がないからこそ、リリムの上半身はリリスの腹部から離れていたのだ。
 その胸を思いっきり握り締め、アシュレイは犬の交尾のように腰を打ち付ける。






 リリムの中に突っ込んで早1時間。
 アシュレイはようやく達し始めていた。
 こみ上げる射精感は際限なく高まり、間近にまで迫りつつあった。
 対するリリムはこの1時間で数十回程達しており、普段の生真面目な彼女は完全に無く、白目を剥き、涎を垂らし、奇声を発している。

「出る……!」

 短く告げ、アシュレイは思いっきり腰を打ち付け、子宮壁に亀頭を押し付ける。
 同時にリリスはリリムのクリトリスを思いっきり噛んだ。
 瞬間、リリムはエビのように体を反らし、膣口や膣壁、子宮口が一気に窄まった。

 どぴゅどぴゅ、という精液が出る音が聞こえてきそうな程にアシュレイは大量の精をリリムの子宮に直接放った。
 アシュレイの精液はリリムの子宮だけにとどまらず、その卵管や卵巣までも犯していく。

「おかされてりゅぅ……あしゅさませーしでぜんぶきてりゅぅ……」

 壊れた表情のリリム。
 しかし、アシュレイはまだ膣から抜かず、再び腰を動かした。
 敏感になっているところに再び突き入れられ、びくんびくんとリリムは体を反らせる。

「アシュ様……おまんこにおちんちん頂戴……欲しいの、おまんこ欲しい……」

 リリスは懇願するが、アシュレイは首を振る。
 もう少し、リリムを、そしてリリスの懇願する様を楽しみたかった。




 それからさらに3時間程アシュレイはリリムの中を堪能した後、ようやくリリスの中へと入れた。
 リリスは狂ったように喜び、腰を存分に振った。
 その様にアシュレイもより頑張り、5時間程堪能した。

 結果、リリムには14回、リリスには26回という人間では到底考えられない射精をしたのであった。