Categotry Archives: 小説

変わらない彼女達

 アシュレイがエヴァンジェリンを食べた後、2人の関係に変化があった。 彼女達は妙に仲が良くなったのだ。 それも当然なのかもしれない。 彼女達… (more…)

我慢できなかった彼女

 ある日、アシュレイはエヴァンジェリンを呼び出した。 彼女が呼び出した場所は天ヶ崎家……ではなく、地獄にある城の彼女の寝室だ。 エヴァンジェ… (more…)

復讐の始まり

「ふはははは!」 エヴァンジェリンは笑っていた。 そんな彼女にやれやれ、と溜息を吐く緑髪の小柄な少女がいた。 時はあっという間に過ぎ去り、年… (more…)

魔王退治への片道切符

「うーん……」 アシュレイは悩んでいた。 何かが足りない、と。 天ヶ崎家の居間に寝転がり、彼女はひたすら足りない何かを探していた。 時折、風… (more…)

やってきた者、去る者

 7月も終わりに迫ったある日、天ヶ崎家に1人の少年がやってきた。 彼の気配を感じ取ったアシュレイが応対に出、彼を客室に通す。 その際、須臾と… (more…)

静かな一時

 7月初旬のある日の、太陽が沈みかけた夕暮れ時。 天ヶ崎家の庭に鞠をつく音と共に歌声が響く。「まるたけえびすにおしおいけ」「あねさんろっかく… (more…)

とある忌み子の理不尽な話

「暇なんだけども」 そう呟くアシュレイ。 彼女の周りにはちょっとした人だかりができている。 狗族の里の時と同じように、彼女は好奇の視線に晒さ… (more…)

狗族の里にて

「あーだるー……歩くのめんどくさー」 だらけきった顔のアシュレイはふよふよと宙を浮かびながら、ゆっくりと進んでいた。 彼女の後ろからは千奈が… (more…)

忍びの里にて

 天ヶ崎千奈の朝は早い。 彼女は鶏が鳴くより早く起きだし、身を清め、瞑想を行う。 頑張る彼女とは裏腹に、我らがアシュレイは布団でぐーすか寝て… (more…)

我が名は……明日菜?

 松平郷を後にしたアシュレイはそのまま地獄に帰ることはせず、どうせならと日本観光を敢行した。 地獄に帰ったところで暇だからしょうがない。 こ… (more…)

乖離する史実

 アシュレイは珍しく人間と関わろうとしていた。 妙神山でレイチェルとエヴァンジェリンの顔を見つつ、フレイヤと密会。 その後に気分がいいから、… (more…)

目覚めるエヴァンジェリン

 エヴァンジェリンとレイチェルはぐったりと床に倒れていた。 2人の前には棍を持った斉天大聖の姿。 「今日はこれくらいかのぅ……しっかり休むの… (more…)

そのとき歴史が動いた

 フレイヤとの一件以後、アシュレイは週に数回は彼女と密会しつつ、これまで放ったらかしであった従者達との時間を増やすことにした。 基本、自分の… (more…)

好き者同士

 アシュレイは自室で怪しげな笑みを浮かべていた。 彼女のスカートの中ではシルヴィアが顔を埋めて怪しげなことをしているが、アシュレイは気にしな… (more…)

暇な連中の集い

「……最近暇だな」「ああ……」 シルヴィアとベアトリクスはサロンで紅茶を飲みつつ、暇を持て余していた。 基本的にこの2人は戦闘要員なので、ハ… (more…)

それぞれの前進

 ある日、アシュレイは悩んでいた。 エヴァンジェリンの修行は順調で、現実空間でもうすぐ1年、加速空間だと8760年が経過する。 エシュタルか… (more…)

色々と駄目な話

「地上侵攻? 駄目や」 サッちゃんはアシュレイの言葉に即答した。 むーっと膨れる彼女。 だが、サッちゃんとしても譲れない部分はある。「サッち… (more…)

人間達の存在理由

「人間について?」 エシュタルの言葉にエヴァンジェリンは頷く。 加速空間で早100年、ようやく基礎が終わった彼女はある日、教師役のエシュタル… (more…)

彼女は悪魔である

 2匹の獣がお互いに睨み合っていた。 片やケルベロス、片や白面金毛九尾の狐。 東西妖怪をある意味代表している両者は一歩も譲らない。 2匹の間… (more…)

激しい温度差

「馬鹿な……五芒星多重結界が抜かれるなど!」 グレゴールは窓から外を眺め、遠くに見える惨状に思わず怒鳴った。 想定されていた悪魔達では彼が教… (more…)

終わりの始まり

「で、妙神山に連れてきたというわけか」 斉天大聖は呆れた顔で告げた。 彼の前にはアシュレイと玉藻。 ただし、玉藻は狐形態で横たわり、その腹に… (more…)

天災と天才

「これが殺生石かー」 じーっと見つめるアシュレイ。 彼女の視線の先には巨大な岩が鎮座している。 その岩からは有毒な瘴気が吹き出し、生物や植物… (more…)

地球崩壊の危機……か?

「筋がいい……のは当たり前かのぉ」 そう言いつつ、斉天大聖はキセルを吹かす。 彼の視線の先には教えられた通りに体を動かしている1人の少女の姿… (more…)

望まれぬ者達

 彼女は望まれていなかった。 古くから続く魔法使いの家系であり、かつ貴族である名家にとって、世継ぎとして望まれたのは男子。 しかし、生まれて… (more…)

神魔交流会

 妙神山にある神族の拠点――書院造の屋敷と道場は非常に険しい場所にある。 そこは人間が容易に立ち入らぬように人跡未踏の山奥にあり、また地球の… (more…)

彼女の悪巧み

 かつん、かつんという音が広い部屋に木霊する。 硬質なものが触れ合う音だ。 その音の正体は2人の悪魔がやっているチェスであった。 その様子を… (more…)

そして、彼女は帰還した

 銀河系中心での一大決戦の結果は瞬く間に広まった。 そして、この戦いで魔族の敗北は決定的となった為、神界は講和を提案。 地獄はこれを承諾し、… (more…)

神々の黄昏

 帝釈天一派が敗れ去った頃、別の宙域ではそのようなことは知らぬとばかりに熾烈な戦闘が繰り広げられていた。『ミカエル、どうして堕天した!』 ウ… (more…)

我が名はアシュタロス

  戦況はほぼ互角であった。 神族魔族、両者共一歩も譲らず、死力の限りを尽くして戦っている。 テレジア達もまた主神や上級神族相手に一歩も引か… (more…)

戦後の発言力を見据えて

「ベアトリクス、シルヴィア、ディアナ、エシュタル」 アシュレイは4人の名を呼んだ後、1人1人に抱きついていく。 まあ、彼女達も既にその力の強… (more…)

決戦の幕開け

 アシュレイは逆天号のブリッジに設けられた席にぼーっと座っていた。 彼女と同じくテレジア達もまた手持ち無沙汰だった。 また、魔神兵と鬼神兵の… (more…)

シンプル・イズ・ベスト

 工場用の加速空間やら不老不死の薬やら人間専用の空間を作り終えたアシュレイは英気を養う為に加速空間にいた。 彼女が造ったものではなく、アシュ… (more…)

アウゴエイデス――暗黒体と光体――

「綺麗……」 アシュレイは目の前に悠然と立っているその巨大な鳥に思わず、そう呟いた。 地獄の荒野には少々似つかわしくない容姿であるこの鳥は全… (more…)

決戦に向けて

 誰もが皆、2人に視線をやっている。 居並ぶ魔王や魔神達、そして最高指導者のアペプすらも、声を発さず2人をただ見ている。 アシュレイに嫉妬し… (more…)

堕落のすすめ

  ある日、アシュレイはフェネクスを自室に呼び出した。 美味しく頂く……というわけではない。 フェネクスが堕天して早数ヶ月。 地獄の空気や城… (more…)

楽しむ者と苦悩する者

  アシュレイは自室でソファに座り、新聞を読んでいた。 三面記事にでかでかと載っている記事を読み、彼女は呟く。「神界で大粛清……ね」 日刊地… (more…)

彼女は火の化身なり

「くっ……」 ミカエルは苦痛に喘ぎながらも、どうにか地球へと降り立った。 降り立った場所はアシュタロスにとっても、ミカエルにとっても因縁のあ… (more…)

加速する物語

   海王星見物兼ミカエルに堕天を勧めたアシュレイは地獄に戻ってきていた。 しばらくくつろいでいた彼女であるが、あることを思い出し、ベルフェ… (more…)

とある天使の堕天理由

  ヘルマンは歓喜に震えていた。 つい先程、彼の下に届いたアシュレイからの叙任状。 戦争中ということもあり、とりあえず書面で、とテレジアが告… (more…)

さよならは言わない

  ベルフェゴールを引き入れて現実時間でおよそ2000年が経過していた。 相も変わらず、飽きることなく神族と魔族はドンパチを繰り広げ、その間… (more…)

地獄の才女

「はぁい」 アシュレイは元気良く声を掛けた。 掛けられた側は生気のない瞳を彼女に向ける。「こんな洞窟にいたなんて……道理で見つからないわけね… (more…)

精強な軍団≠勝てる軍団

「うーん……半壊ね」 アシュレイは自室で報告書に頭を抱えた。 彼女の40の軍団のうち、使える連中を1つの軍団に纏め、アペプに預け、主戦場で補… (more…)

木星は滅びず

「木星でかっ!」 右手方向にある木星に驚愕するアシュレイ。 勿論、彼女は宇宙服なんてものは必要なく、いつもの黒いワンピース姿だ。 魔族にとっ… (more…)

それぞれの動き

「ついに私が大規模戦の指揮を取ることになったわ!」 ついさっき、議事堂から帰還したアシュレイはテレジア、シルヴィア、ベアトリクスを呼び寄せ、… (more…)

とある少女の話

「では、よろしくお願い致します」 深々と中年の男が頭を下げた。 彼が頭を下げている相手は魔族であるが、破壊が大好きな、そこらにいる魔族ではな… (more…)

一休み的な話

  アシュレイはアペプからもらった任務をルシフェルとの会話後、さくっと消化し、加速空間に戻っていた。 しばらく心を落ち着ける為に静養しよう、… (more…)

ソドムとゴモラ跡地にて

「……うん、つまんない」 アシュレイはポツリと呟いた。 彼女が前線でブッ殺したい、ということをアペプに伝えたところ、彼は快く承諾し、早速、膠… (more…)

落差が酷い話

「……私、最近思うポヨ。きっとアシュ様を中心に世界は回っているポヨ」「ふふふ、もっと褒めなさい!」 ニジの言葉に高笑いするアシュレイ。 彼女… (more…)

お前の城は天を突く!

  火星での作業が一段落し、アシュレイとアシュタロスの2人は加速空間へと帰還していた。 なお、この加速空間だが、地上で展開していては神族の標… (more…)

宇宙処理装置――コスモプロセッサ――

「で、戦争中っていうとんでもないタイミングでやるの?」「うむ」「火星の極冠に古代文明の遺跡があって、ボソンジャンプを巡って木連と地球が争った… (more…)