出発する際、高順は賈詡にいくつもの書状と自らが持つ全ての書物及び金銭を渡していた。 書状についてだが、これは賈詡の観察眼を疑うわけではない… (more…)
「どういうことですか!」 バン、と賈詡は机を叩いた。 彼女の前には村の長とその補佐役達。 彼らは役人ではなく、この村の住民だ。「しかしですね… (more…)
CE71年5月1日 アラスカ JOSH-A アズラエルは、衝撃の事実を司令部要員から伝えられた。 「大気圏外より高速飛翔体接近中! 数、およ… (more…)
その日、アシュレイは魔法界はグラニクスにいた。 自由都市の名の通り、殺しも頻繁に起こる無法な場所であったが、アシュレイを殺せるような輩は世… (more…)
唐突だが、アシュレイが1年のうちに極めて不機嫌になるときが2日ある。 その2日間に関係しているキーやんは毎年懲りもせず、アシュレイに招待状… (more…)
アシュレイは京都の一件を上――すなわち、日本政府に非公式に調査依頼を要請した。 この一件は政府高官及び軍高官の間で京都某重大事件あるいは陸… (more…)
アシュレイは玉座に座ってネギの様子をディスプレイで見ていた。 麻帆良学園の図書館島地下に設けられた秘密修行場でネギはアルビレオにしごか… (more…)
メセンブリーナ連合の首都メガロメセンブリア。 その中心街から少し離れたとあるビルの最上階に彼らは集まっていた。「有史以来、悪魔というのは異… (more…)
「随分と思い切ったことをされたものだ」 テレジアは上がってきた書類を見つつ、アシュレイがやったことについて素直に感想を述べた。 近衛明日香は… (more…)
「犯人は彼女だ」 ウリエルは険しい表情でそう告げた。 その言葉にラファエルは僅かに眉をひそめる。 信仰とは神族にとって力である。 だが、最近… (more…)
アシュレイは不満であった。 何が不満かというと、闇の福音計画が一向に進まないことに。 仕方がないのでテコ入れの為に彼女は紅葉の護衛を暇を… (more…)
エヴァンジェリンは教皇領――現在でいうバチカン市国にやってきていた。 アヴィニョン捕囚により、権威を失ったかに見えたが、それも昔のこと。 … (more…)
エヴァンジェリンは見つめる。 天空にある紅い満月を。 エヴァンジェリンは見つめる。 眼下にいる自らの軍勢を。 月明かりに照らされる、反射す… (more…)
「……おお」 アシュレイはあるものを見つけ、思わず声を上げてしまう。 里帰りしていた彼女はつい数日前に地上に戻ってきたが、京都にそのまま向か… (more…)