「先生からおっぱいについてお話があります」
黒姫士アイアンドレスの
単行本が4月20日に発売されます！
あとがきにも書いたのですが
それよりも詳しいことを
先行してここに書きたいと思います。
（いいのか？ いいのです。）
単行本化するにあたり
いちご本誌にて掲載された原稿のうち、
セリフを微妙に間違えたとか
デザインをミスったとか
直す必要がある箇所を修正する作業があります。
僕が黒姫士アイアンドレスで直さねばならなかった部分
そう、おっぱいです。（真顔）
僕、すなわちザンクローは少し大きい乳輪を描くのが好き、
ということはみなさんは小学校に入学する前にすでに習っていますよね！
図解でご説明致しましょう。
[図A]
まず、おっぱいです。
乳輪以内をひっくるめて乳首と言ったりしますが
正確に言えば別になります。
んで、どこを直すのか。
その前に
僕は執筆に一切紙を使わず全てPCだけで作業しています。
相手はモノクロ2値（*）の原稿なのでデジタルのスクリーントーンを使うわけです。
（*2値とは、ここでは｢グレーを使わない、真っ黒と真っ白しか扱わないデータ」。）
乳輪を描くならクッキリしてるのよりブラシで境界をボカシた方が好き
というのもザンクロー人物名鑑などでは
前書きあたりに書いてある事項なわけですが
コミックスタジオという漫画制作ソフトを
使えば、その微妙なボカシにも似た表現を簡単に行えるはず。
そう。表現するのは簡単なのですが
そこにデジタルの微妙な深さの落とし穴が。
スネぐらいの深さでコケて前方にバッキリ折れるぐらいの。
以下は黒姫士のベリィのおっぱいです。
[図B]
左が単行本の校正、理想の乳輪であるのに対し
右が本誌に掲載されたもの、おっぱいの大きさに対して乳輪がでかいです。
直すのはこの乳輪の大きさ。
無駄にでかければ良いと言うものではありません（重要）。
過ぎたるは及ばざるが如し。
大は小を兼ねません。
...ここで違いがわからない、あるいはどうでもいいという方は
ここから先を読む必要はありません。
そのままの姿勢で単行本発売をお待ちください！
原稿を描いているとき、PCの画面上では
左のようになるように描いていましたし、印刷結果も左のようになる予定だったのです。
が、そうではありませんでした。
具体的にどんな感じに直したのか。
別のカットです。左が直したもの、右が本誌に掲載されたものです。
[図C]
やはり本誌（右）の方がかなりでかいです。
その上乳輪の境界がクッキリ気味になってしまっていますね。
クッキリしてしまうのは、本誌の紙の性質上、避けられないので
ここは拳を強く握って耐え忍ぶほかありません。
が、それにしても普段の僕の絵からするとでかすぎます。
んで左のように直したという感じです。
ついでに
上の[図C]は印刷物をスキャンしたものですが
印刷される前のデータをそれぞれ見てみましょう。
[図D]
どうでしょう。
今度はどちらも大差なく見えます。
大差なく見えるのに[図C]のような差が出るのです。
デジタルトーンを扱う難しさを感じましたね。
しかし。強靭な心を持つ私は
これぐらいの計算ミスには動じません。
ストレスで白濁尿が出る程度で済みました。
紙の性質にもよるとはいえ
僕が普段描いているようなカラーやグレースケールの原稿と
同じノリでデジタルトーンを用いるとこのような不幸を招くのです。
紙の違いってどれほどか。以下をご覧ください。
[図E]
単行本の校正が左、本誌が右なのですが
これは乳輪の部分はどちらも同じデータを印刷したものです。
右がクッキリ気味。
クッキリが好きでないので当時この現象にしばし悩みました。
しかし大変利口な私は、紙の問題だということに気づきます。
最終回を入稿したあとで。
本誌の刷り上がりにビビって大きさを修正したら
今度は小さくなりすぎたという話もありますが
おそらく気のせいです。
なので
黒姫士アイアンドレスで学んだ私は
今後はおそらく最適化された乳輪を表現できることでしょう。
うん、よかったね！
あれ？本誌の方の乳輪のほうがよくね？
と感じたあなた！正直すまんかった（
本誌を読んだ方は二種類の乳輪が楽しめるという
前向きな解釈はどうだろう！
ということで僕が肝っ玉の小さい人間
おっぱいについてこだわりがある人間という事がお分かりいただけたところで
先生の話を終わりたいと思います。
言うまでもありませんがおしりもあります。
単行本の特典の件。
表紙。
単行本を特定の店舗でお買上いただくと特典が付いてきます。
■カラーイラストカード：虎の穴さんにて単行本単品に付属。
